松本市の中心街、松本駅や松本城から徒歩で15分前後の場所にある深志神社。
地元の人からは「天神様」と呼ばれるほど親しまれている神社で、元旦や節分、お節句の時などには多くの参拝者が訪れる神社です。
境内には、本殿、拝殿、神楽殿、手水舎など他に、結婚式などの宴席を申し込める梅風閣などもあるほどです。
勧請 神仏を分身・分霊したり、他の地に移して祀る事
深志神社の歴史
深志神社は、1339年(暦応2年)に小笠原貞宗が戦勝に感謝して諏訪明神(狩猟、軍、農耕などの神)宮村宮(宮村大明神)を祀って建てられた神社が始まりだそうです。
1054年(永正元年)に、深志城(現在の松本城)を築いて移る際に、城の巽の方向(南西)に鎮護神として移設されました。
天満宮は、1402年(応永9年)小笠原貞基が京都 北野天満宮から勧請されたのが始まりで、その後1614年(慶長19年)に小笠原秀政が宮村大明神(現深志神社)の北側に勧請し、並べて祀られました。
かつては、「宮村大明神」「宮村神社」「深志天神」など、呼び名が定まってなかったのを、1841年(天保12年)に神祇道管領長上吉田家(京都)の認可をもらい「深志神社」と定めました。
神牛がいる神社
境内に、神牛舎という穏やかなお顔をした牛の彫刻が奉納されてます。
1899年(明治32年)に菅原道真の没後1000年に営まれた「御正忌一千年祭」の際に、氏子町内会「博労町」が奉納したもので、旧開智学校の玄関にある彫刻なども彫った地元の彫刻師 原田蒼渓(そうけい)が彫った作品です。
とても大きな彫刻ですが、一本の木から彫出されたそうで年輪がきれいです。
角は本物の角が埋め込まれている様で、全体的に風格があります。
牛は、天神様のお使いとも言われていて、菅原道真とも縁が深い様で、菅原道真が祀られている神社の多くに牛の像が奉納されているそうです。
深志神社と菅原道真
学問の神様で有名な「菅原道真」が祀られている神社は長野県には44社ほど、全国には12,000社ほどあるそうです。
深志神社に祀られたのは、1402年(応永9年)京都の北野天満宮から勧請され、その後、多くの人から天神様と親しまれて入試や大切な試験などの時には多く方がお参りやお守りを授かりに訪れるそうです。
祀られてから400年を迎えた2014年(平成26年)には、初めて漢詩を読まれた時のお姿を表してる像が建てられました。
この像は、長野県出身の彫刻家「山崎豊三」が製作したそうです。
結婚式もできる神社
深志神社には、結婚式や七五三、お宮参りなどができる「梅風閣」という施設があります。
神前挙式ができる神社は多いですが、深志神社では、披露宴も行う事ができます。
その他に、お宮参りやお食い初め、七五三などの他に、忘新年会や各種お集まりの宴席などにも利用できるそうです。
また、テイクアウトや仕出し、記念撮影などもできるそうで、とても思い出に残る記念日が行えたり、結婚式が挙げれそうです。
深志神社へのアクセス
深志神社は、歴史ある神社で市街地の中心部にあります。
徒歩の場合、松本駅からや松本城から歩いても15分前後、バスを利用して「市民芸術館」か、タウンスニーカー(巡回バス)「市民芸術館西」で下車すると徒歩3〜5分ほどです。
車を利用の場合、道幅が狭く、周辺は一方通行の規制があるので、注意が必要です。
少し入り組んだ道が多いので、間違うと行き止まりになる道や一方通行で曲がれない場所もあります。
【駐車場】
境内に駐車場があります。
ホームページの情報では約70台分の駐車場がある様です。
狭い道が苦手だったり、大型の車の場合は、周辺に有料駐車場が多くあるので利用すると便利で安心です。
まとめ
松本市の中心に、歴史ある神社「深志神社」があります。
学都とも呼ばれる松本市にぴったりな、学問の神様「菅原道真」が祀られた神社で、地元の人からも「天神様」と呼ばれ親しまれている神社です。
創建は、1339年(暦応2年)に小笠原貞宗が戦勝に感謝して諏訪明神(狩猟、軍、農耕などの神)を祀って建てられ、やがて京都 北野天満宮より勧請されました。
1504年(永正元年)に松本城から見て巽(南西)の鎮護神として現在の地に移されたそうです。
境内には、歴史を感じる拝殿や神楽殿の他に、神牛舎や結婚式などができる梅風閣、集まりができる天神会館などもあり、節句や記念日、いろいろな節目の記念日の宴席などもできるそうです。
場所は、松本駅からも松本城からも近く、徒歩でも15分ほどで、バスなどを利用すると市民芸術館付近のバス停で下車して3〜5分ほどです。
駐車場も70台ほど用意がある様ですが、道幅が狭く、周辺は一方通行などが多いので、苦手な人は周辺の有料駐車場を利用すると便利で安心です。
観光化されてなく、静かにゆっくり時を過ごせ、歴史と文化に触れることができる場所です。