2つのアルプスに囲まれ、市街地の中央を天竜川が流れる自然豊かな環境に恵まれた辰野町。
蛍で有名な町ですが、たくさんの春のお花が楽しめる事でも有名です。
珍しいお花を、地域の方々が大切に保護していて、毎年可憐で美しい姿を楽しませてくれます。
沢底の福寿草
辰野町の東側に位置する沢底地区(さわそこちく)は、田端に広がる福寿草がキレイで3月には福寿草祭も開かれるほどです。
沢底地区は山間にある町で、田や畑が多く畦道や斜面にたくさんの福寿草が咲きます。
群生している場所は、とても見ごたえがあり離れた場所からでも黄色くわかるほどです。
数本ずつ生えている場所は、綺麗さと元気強さを感じます。
福寿草祭の期間は、地域の方の屋台や地産品のお土産屋さんなどもあり、順路の案内などもしてもらえるのでおすすめです。
しかし、カメラマンや見学者のマナーが悪く、見学コースの閉鎖を希望する声も上がってるほどの様ですので、マナーを守ってお楽しみください。
上島の節分草
市街地から北西の場所にある上島区は、節分草が有名です。
節分の頃に咲くことから「節分草(せつぶんそう)」と呼ばれるそうですが、節分を過ぎた3月上旬から中旬頃にかけて咲き出します。
時期になると、開花を楽しみ訪れる人が連日訪れるようになるそうです。
節分草は大変小さなお花で、しかも開花までに3年も要するとても可憐なお花で可愛らしいです。
先初めの頃は、少しずつ咲くので愛おしく感じ、多く咲く頃には春のおとづれと綺麗さ、また少し儚さも感じます。
開花前は、自生している場所が分かりにくいので、踏んでしまわない様にご注意ください。
見学時の駐車場は、近くのがおん伝承館の駐車場をを利用しても良いそうです。
時期はズレますが、福寿草やカタクリ、東一華なども、周辺で楽しめます。
有賀峠の座禅草
辰野町ではないですが、隣接している諏訪市有賀峠を辰野町側に下った場所にある、「ザゼンソウの里公園」は座禅草と水芭蕉が有名です。
地域の住民の方が、自生しているの見つけたのをきっかけに、有志の方々が地道に荒廃地を整備されて、見学用の木道やトイレまで整備された立派な公園が造られました。
座禅草と水芭蕉は3万株あまりにも増えたそうで、3月後半から4月にかけて見ることができます。
また、3月下旬には「座禅草祭り」が開かれ、飲み物が振舞われたり、特産品などの屋台などが並ぶそうです。
座禅草と水芭蕉の時期だけではなく、初秋まで多くの山野草を見るこができるので、おすすめのスポットです。
小野の枝垂れ桃
市街地から北方向に少し離れた小野地区では、約1kmに渡って紅白やピンク色が美しい「ハナモモ」が4月中旬から下旬頃に見頃を迎えます。
ハナモモとは、バラ科モモ属の低木で、桃とありますが、食べるためでは無く花を見るために品種改良されたもので、桜が咲いた後くらいなると咲きます。
江戸時代から、いろいろと品種改良されて、色が豊富で一重咲きや八重咲きなどの他に、枝も枝垂れ性やほうき立ち性、矮性などとても種類が多く、見ごたえがあります。
小野地区のハナモモは、枝垂れ性のハナモモが1000本以上植栽されていて、ゆっくりと散策をしながらお楽しみいただけます。
小野地区には、珍しい「しだれ栗」の群落があり、相対するように枝垂れ性のハナモモを植栽された説もあるそうです。
辰野町は、東京方面からも名古屋方面からも車ですと高速道路がつながっているので便利です。
中央自動車道の伊北インターが最寄りのインターです。
一般道は、少し道幅が狭くなるので、ご注意ください。
電車で、東京方面から来る場合は岡谷駅で乗り換えが必要だったり、名古屋方面からの場合も、特急や急行などは無いようなので、時刻表をよく確認してください。
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まとめ
中央アルプスと南アルプスに囲まれ、市街地の中央を天竜川が流れる長野県辰野町は自然豊かな町です。
初夏の蛍が有名で、戦後 昭和23年(1948年)から「ホタル祭り」が開かれ、天竜川の周辺で蛍の群飛が見られます。
また、珍しい春のお花がいろいろ楽しめることがマニアの方々を中心に人気で、見学や撮影に多くの人が訪れます。
地域の方々が大切にお花を保護したり、自生している場所を整備して管理しているので、とても可憐でキレイなお花を見ることができます。
いつまでも楽しめるように、ルールやマナーを守ってお楽しみください。
辰野町には、マイカーで向かうのは高速道路のアクセスが良いですが、電車だと乗り換えなど時刻表でよく確認してからお出かけかけください。