「牛に引かれて善光寺」と言われる伝説の舞台が小諸市の布引観音です。
信心の薄い老婆が洗濯をしていたら、突然牛が現れ晒していた布を角に引っかけて走りだし、その牛を追いかけた老婆は善光寺まで導かれ改心して、その後極楽浄土へと旅立ったそうです。
多くの伝説が善光寺には有りますが、その中でもこの言葉は有名で思わぬ出来事や出会いで人生が変わり良い方向に導かれることもあるという教えのようです。
布引観音の歴史
布引観音の建立は724年(神亀元年)に行基によって創建され、本尊には聖徳太子が彫った聖観音菩薩が祀られたそうです。
宮殿は鎌倉時代に建てられたそうです。
その後、1548年(天文17年)に武田信玄の兵火で焼失、その後再建されそうですが1723年(享保8年)に野火でまた焼失したそうですが、江戸時代の小諸城主牧野家によって再建されたそうです。
崖の上に立つ観音堂は江戸時代に再建された建物で、内部の宮殿は1258年(正嘉2年)に創建され国の重要文化財に指定されてます。
見どころは観音堂意外にも!
布引観音の一番の見どころはやはり崖の上に立つ観音堂でしょう。
どの様に作られたのか、どの様になっていて落ちてこないのか、なぜあんなにも崖の上なのか、何をとっても不思議がいっぱいの建物ですが、新緑の季節にも紅葉の季節にもとてもきれいな建物です。
しかし、見どころは他にもいろいろ有ります。
駐車場からの参道の脇には、季節の草花が咲いて蝉の声や鳥の声など自然いっぱいで四季ぞれぞれの美しさを感じます。
また、善光寺まで続いている言われる穴、少し離れて見ると牛の姿に見える岩、道中を見守っているお地蔵さんや観音様の石碑など多くの見所があります。
アクセスと観光のポイント
グーグルマップなどで布引観音を検索する時は「布引観音参道駐車場」と検索すると便利です。
「布引観音」で検索すると「釈尊寺」「大師堂」「仁王門」などが表示されます。
そして、布引観音参道駐車場から続く参道は急な坂道や石段があり、濡れた石や枯れ葉は滑りやすいのでしっかりとした靴でないと足元が危なくて危険です。
スニーカーや登山用の靴でないと滑ってしまったり、踵のある靴ですと足をくじいてしまうかもしれません。
さらに、冬季はスパイクや滑り止めのある靴でないととても危険ですのでご注意ください。
参道の登り口に杖が用意されているので、利用されると良いかもしれません。
まとめ
布引観音は、高い崖の上に建つ不思議な建物で、自然に囲まれてとても美しい景観の観光地です。
また、人気の観光地「善光寺」ととても関連のある歴史ある史跡で見所がいっぱいです。
しかし、駐車場からの参道は少し険しいので、しっかりした靴でパンツスタイルでないと怪我や足元が危ないです。
きちんと身支度をして、調べてから行かれるとより安全で興味深く楽しめるかと思います。