三高峰と呼ばれる「富士山(3776m)」「北岳(3192m)」「奥穂高岳(3190m)」を一つ場所から見ることができる唯一の場所が「塩嶺御野立公園(えんれいおのだちこうえん)」にある展望台です。
塩尻市と岡谷市の中間にある、自然に囲まれた公園です。
塩嶺御野立公園とは
国道20号 塩尻峠(塩尻市と岡谷市の中間)から少し山の中に入った場所にあるのが塩嶺御野立公園です。
吉川英治著「宮本武蔵」や貝原益軒著「岐蘇路記」などにも登場する場所です。
野鳥が多く、「小鳥の森」として有名で多くの愛鳥家が撮影や鳴き声の録音に訪れる場所です。
公園内には、展望台、屋外活動センターやキャンプ場、塩嶺閣やグラウンドなどがあります。
ご注意
冬季通行止めになる道路があり、公衆トイレも使用できなくなります。
道路も凍結してとても滑りやすいので注意してください。
眺望の良い展望台
公園にある展望台はとても眺望がきれいです。
諏訪湖や北アルプスを位置できる展望台からは、日本の三高峰(三大高山)と呼ばれる「富士山(3776m)」「北岳(3192m)」「奥穂高岳(3190m)」を一つの場所から見ることができる唯一の場所だそうです。
諏訪湖側の眺望は、諏訪湖を中心に諏訪盆地を見渡せ、遠くに富士山や御嶽山などがあってとても雄大です。
日の出の時間(マジックアワー)には、天気が良いと空一面が紫色やオレンジ色の様な色に染まり、山のシルエットの奥から日が登り、その光が諏訪湖に映り込んで幻想的な景色を見ることができます。
夜間は、街明かりと星がキラキラしてきれいで星景写真や天の川を含めた写真を撮りに訪れる人もいるそうです。
長野県でも有数の探鳥スポット
塩嶺御野立公園は「小鳥の森」としても有名で、約50種もの野鳥が生息していると言われてます。
また、鳥たちの美しいさえずりは「日本の音風景百選」にも選ばれているほどです。
早朝や日中は、大きなレンズのカメラを持った人たちが、小鳥を探して歩いたり木の影などに隠れるようにして撮影している姿を見たこともあります。
車で約10〜15分ほどの「塩嶺王城パークライン」も、珍しい鳥や猛禽類が生息している人気の探鳥スポットの様です。
毎年、5〜6月の早朝には「小鳥バス」とよばれるガイドの人たちと探鳥を楽しめるバスも運行しているほど、鳥たちには良い森の様ですのでマナーを守って探鳥をお楽しみください。
日本で一番時間が短い祭り
塩嶺御野立公園には、明治天皇と昭和天皇が塩尻峠を訪れた事を記念して建てられれた記念碑があり、毎年訪れた日(明治天皇 1880年(明治13年)6月、昭和天皇1947年(昭和22年)10月)を記念して、6月と10月に記念碑の前で一例するだけの祭りが行われてます。
市長や市議会議員などをはじめ、行政や経済に関係した人たちが集まり、「一同、例」の掛け声で一例する、数十秒で終わる祭りで「日本一短い祭り」と言われているそうです。
まとめ
塩尻市と岡谷市の中間、国道20号塩尻峠から少し山の中へ進むと、日本三高峰(三大高山)「富士山」「北岳」「奥穂高岳」を見渡す展望台がある「塩嶺御野立公園(えんれいおのだちこうえん)」があります。
日本で唯一、日本三高峰(三大高山)を一度に見ることができる展望台です。
また、諏訪湖を中心に八ヶ岳、富士山、御嶽山が取り囲む様に見える絶景を眺めることもでき、日の出の頃や夜間などカメラマンや写真愛好家(マニア)の人などが訪れる公園です。
そして、多くの野鳥が生息していて「小鳥の森」としても有名で、さえずりの声がキレイで「日本の音風景百選」にも選ばれるほどです。
多くの愛鳥家が訪れる森で、渡り鳥や漂鳥(ひょうちょう 移動する鳥)、留鳥(りゅうちょう 移動しせず生息している鳥)など、約50種とも言われる多くの種類の野鳥を見ることができる森です。
眺望や自然を楽しめる、長野県ならではの公園ですので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょう。