安楽寺とは
かつて、別所には3つのお寺があったそうです。
「別所の三楽寺」と呼ばれ、「安楽寺」「常楽寺」「長楽寺」と「楽」の文字がどのお寺にも含まれ、別名「信州の学海」とも呼ばれ学問と修業の中心地でもあったそうです。
安楽寺は、その中でも古い歴史あるお寺で国宝の八角三重塔があり、見事な蓮池でも有名です。
長楽寺は、北向観音のお堂だったのですが江戸時代に廃絶となって今では石碑だけ残って、本坊は常楽寺に移されたそうです。
日本で唯一最古?
安楽寺は、長野県で最も古い歴史のある禅寺で、禅宗様建築では日本最古とも言われます。
そして、八角三重塔は日本唯一の木造八角塔で国宝にも指定されてます。
見た感じでは、4重塔に見えるのですが、1番下の大きな屋根?は裳階(もこし)と呼ばれる庇(ひさし)なので、4重塔のように見えるけれど三重塔が正しいそうです。
安楽寺が開かれたのが824〜834年天長年間の頃、八角三重塔は1290年に創建されたと言われてます。
八角三重塔の周りには、檀家の墓地もありお墓参りの方もおられました。
綺麗な蓮池
安楽寺の駐車場の入口「黒門」を超えると蓮池があります。
例年、7月中旬から8月上旬に大きく見事な花を楽しませてくれます。
淡く美しいピンクと白色の花を見たことがあります。
開花の時期は、天候で異なるので天気予報やSNSなどを参考に開花状況を調べてから行くことをおすすめします。
また、蓮は午前中に開花して午後には閉じてきてしまします。
きれいに開いた状態でみたい方は、午前中に到着できる予定をおすすめします。
参道やお庭も美しい
蓮池の道向かいには紫陽花が咲き、参道には季節の花が咲いたり、苔に覆われた景色などもとてもきれいです。
八角三重塔も、参道の六地蔵を越えた辺りで、木立の中か姿を見るとまた違った姿でとてもきれいでした。
まとめ
安楽寺は、別所温泉の中でも多くの方が訪れる歴史ある文化財です。
国宝でもあり日本唯一の木造八角三重塔をはじめ、本堂や鐘楼はとても美しく、新緑や紅葉の時期は一段と美しくなります。
また、経蔵には輪蔵が収まり、本堂も扉が開放されているのでお参りできました。
別所温泉の中心部(北向観音周辺)から歩いても10分ほどですので、温泉街と併せて散策して訪れるのにちょうど良い距離です。
山門への階段は、少し急な感じですのでGoogleマップなどでよく調べて行くのがよろしいかと思います。