縁結びの湯として有名な別所温泉の中心にある北向観音。
文字通り、北の方向を向くように観音様が安置されていて、善光寺と向かい合うようにと、この方向に建てられたそうです。
古くから、善光寺だけお参りすることを「方参り」と言われ、飯田市の元善光寺と、この北向観音の3つを参拝することでご利益が期待できるとも言い伝えられています。
開かれたのは825年(天長2年)ととても歴史が古く、本尊に千手観音様が祀られてます。
生きているうちにご利益が?
善光寺は、来世に極楽浄土へ行けることを願うのですが、北向観音は現世利益をお願いできるそうです。
寺院は、極楽浄土のある西や南を向けて建てるのが一般的なのですが、現生での利益「現世利益」を願って北向きに建てられたとも言われてます。
生きているうちにご利益が期待できるなんてすごいですね。
芸能の神様なの?
戦前戦後に活躍した役者「花柳章太郎」が別所温泉で療養して完治したことから、北向観音は芸能の神様とも言われてます。
芸能神社は、京都の車折神社(くるまざきじんじゃ)が有名ですが、北向観音にも多くの女優さんや歌手の方がお参りに訪れるそうです。
寄進された、提灯なども有名な方のお名前を見ることができます。
女性に人気の縁結びの神様
境内には樹齢1200余年と言われる桂(かつら)の巨木があります。
長野県の天然記念物にも指定されている木で、参道にある愛染堂とこの桂の木が有名な「愛染かつら」と縁があるそうで「愛染桂」と呼ばれているそうです。
この木は、常楽寺の火杭から姿を出した観世音菩薩が宿ったとの伝説もあり、女性を主に縁結びの神様と言われるようになり、薬師堂と併せてお参りする女性の姿をよくみます。
なんと、お社では結婚式もできるそうです。
まとめ
温泉街にある神社で、道路から少し下るように参道が伸びでいるので初めですと少し探しにくいかもしれませんが、とても多くの伝説や言い伝え、歴史などがある神社ですすめです。
温泉街にある神社で、源泉が流れている手水舎があったり、近くにはお湯かけ地蔵があるなど興味深いです。
駐車場がないので、周辺にある有料駐車場を調べてから行くと便利です。